KAKUICHIの柱・梁を守る「粉体塗装」とは?
― 外で使う鉄に、なぜここまで優れているのか ―
建物の柱や梁は、見えないところで建物全体を支える、とても重要な存在です。
KAKUICHIの製品では、その柱や梁に「粉体塗装(ふんたいとそう)」という方法が使われています。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実はこの粉体塗装こそが、屋外で使う鉄を長く、美しく、強く保つための非常に優れた技術なのです。
今回は、
・粉体塗装とは何か
・なぜ屋外の鉄に強いのか
・どんなメリットがあるのか
をご紹介します。

粉体塗装とは「粉で塗って焼き付ける」塗装
一般的な塗装というと、「液体の塗料をハケやスプレーで塗る」イメージがあると思います。
一方、粉体塗装は液体ではなく、細かい粉を使う塗装方法です。
この粉を鉄の表面に均一に付けたあと、高温の炉で加熱します。
すると粉が溶けて、鉄の表面にしっかりとくっつき、まるで一枚の膜のような丈夫な塗装になります。
簡単に言うと、
「鉄の表面を、強い樹脂の膜で包み込む」
そんなイメージです。
屋外の鉄が一番弱いのは「サビ」
鉄にとって最大の敵は、雨・湿気・空気です。
これらが重なることで、鉄はサビてしまいます。
屋外で使う柱や梁は、
・雨に濡れる
・夏の強い日差しを受ける
・冬の寒さにさらされる
という、非常に過酷な環境に置かれます。
だからこそ、鉄をどれだけしっかり守れるかが、とても重要になります。
粉体塗装が屋外に強い理由①
厚くて丈夫な塗膜
粉体塗装の最大の特長は、塗装の膜がとても厚く、均一なことです。
液体の塗装は、どうしてもムラが出たり、薄くなったりすることがあります。
しかし粉体塗装は、粉が全体に均一に付着し、焼き付けることで、ムラの少ない強い塗膜になります。
この厚い膜が、
・水分
・空気
・汚れ
から鉄をしっかり遮断し、サビの発生を大きく抑えてくれます。
粉体塗装が屋外に強い理由②
はがれにくく、キズに強い
屋外の柱や梁は、
・物が当たる
・振動が伝わる
・長年の使用で少しずつ負荷がかかる
といった状況にさらされます。
粉体塗装は、焼き付けによって鉄と強く結びついているため、簡単にはがれません。
また、塗膜自体がしなやかで強いため、小さな衝撃やキズにも強いのが特長です。
塗装がはがれにくいということは、
=サビの入り口ができにくい
ということでもあります。
粉体塗装が屋外に強い理由③
紫外線に強く、色あせしにくい
屋外では、太陽の紫外線も大きなダメージになります。
一般的な塗装では、年数が経つと色が薄くなったり、ツヤがなくなったりします。
粉体塗装は、紫外線に強い素材が使われており、長期間にわたって美しさを保ちやすいのが特長です。
柱や梁は構造材ですが、見た目の印象も建物全体の品質感に影響します。
「何年経ってもきれい」
これは大きな安心につながります。
メンテナンスの手間が少ないのも大きなメリット
屋外の鉄製品は、定期的な塗り直しが必要になることがあります。
しかし粉体塗装は耐久性が高いため、メンテナンスの頻度を減らすことができます。
・塗り直しの手間
・足場や作業のコスト
・建物を使いながらの不便さ
こうした負担を減らせる点も、長い目で見ると大きなメリットです。
KAKUICHIが粉体塗装を採用する理由
KAKUICHIの柱や梁は、長期間にわたって建物を支え続ける存在です。
だからこそ、
「見えない部分こそ、しっかり守る」
という考えのもと、粉体塗装が採用されています。
・サビに強い
・はがれにくい
・美しさが長持ちする
これらはすべて、屋外で使う鉄にとって非常に優れた性能です。

まとめ:粉体塗装は「長く安心して使うための技術」
粉体塗装は、派手に目立つものではありません。
しかし、柱や梁という重要な部分を、長く、確実に守るための技術です。
KAKUICHIの製品に使われている粉体塗装は、
「今だけでなく、長く安心して使える」
そんな品質を支えています。
建物の強さは、こうした見えない部分の積み重ねで決まるのです。













